最近は様々な据え置きゲームがアプリ化して、スマホゲーム市場は目まぐるしく変化していますよね。
そして、そんな波を受けるかのように人気作のニーアシリーズもついにスマホゲームとして登場しました。
今回はそんな期待作のアプリゲーム、ニーアリィンカーネーションを実際にプレイした感想と様々なプレイヤーのレビューをまとめてみました。
ニーアリィンカーネーションとは?
基本

ニーアリィンカーネーションとは、スクエアエニックスのシリーズ作であるニーアシリーズの最新作に当たるゲームになります。ジャンルはダークファンタジーです。
過去のシリーズと大きく異なる点としては、プラットフォームの違いでしょう。今まではPS4・Xbox・PCだったのに対し今作はスマホでのプレイになっています。
ゲーム構成としては主にメインクエスト・サブクエスト・アリーナがあります。
メインクエストとはいわゆる本編のストーリーモードです。
サブクエストでは、イベントや曜日クエストなどの様々なクエストがあり、キャラクターの育成のための素材をゲットするためクエストです。
アリーナは、ほかのプレイヤーと実際に対戦する、いわゆるランクマッチです。
戦闘システム

スマホで遊びやすくするためか戦闘システムが一新され、従来のアクション要素がすべて取り除かれ基本オートで戦闘が進行していきます。
バトルで一定時間が経過するとスキルゲージというものが溜まり、ウェポンスキルやキャラスキル、オトモスキルといった必殺技を発動でき、敵に強力なダメージを与えることができます。
武器とオトモにはそれぞれ属性が決められており、相性ごとに与えるダメージが変化します。
キャラクターのウェポンスキルや属性といったステータスは装備する武器によって変化し、クエストごとに適正な武器を装備させることで攻略が楽になったりします。
世界観

白い少女は檻(ケージ)という巨大で広大な建造物で目を覚まします。彼女はママと自称する謎の生物に導かれ、黒いカカシの中に記憶されている過去の物語を見ます。
しかしその物語は、黒い敵により歪んだものとなっていました。彼女はママと共に、物語を正しい姿に修復するために様々な人物のストーリに潜んでいる黒い敵を倒しに行きます。
彼女が見る物語は章ごとに人物が変わり、全く違ったシナリオが展開されます。ただ時には、違う章でもそれぞれが間接的につながっていたりします。
実際にプレイした感想

プレイした感想を率直に言うと、めちゃくちゃ面白いです!
緻密に作られたシナリオ、洗練されたBGM、世界観への没入感、どれをとっても全てが最高レベルでした。
そして、このゲームの本質である黒い敵によって歪んだ物語を修復することで、プレイヤーがただシナリオを傍観するのではなく、プレイヤー自身もその物語に入り込んでいる気分になります。
また、物語の作風が紙芝居みたいになっているのも、味が出ていて良いです。
さらに画質もスマホゲームの中では最高レベルです。砂が流れ落ちていく表現などといった環境のグラフィックはもちろん、キャラクターの3Dモデルや草木の動きといった細かいところまで繊細に作りこまれています。
もう控えめに言って神ゲーです。
良くなかったところ

しかし、少なからず良くなかったと思うところもいくつかありました。
バトルがつまらない
先ほども少し触れましたが、バトルは全てオートで進行するのでプレイヤーは戦闘を見るだけ(放置)という形になります。
オートで進むということはつまり、プレイヤーのゲームの腕前は関係なく、どれだけ強いキャラを持っているかですべての勝負が決まります。これは他のソシャゲでも言えることですが、このゲームではその傾向がものすごく強いです。
最初こそはグラフィックやエフェクトが美しくて見るだけで楽しいのですが、何回もプレイしていくうちに作業ゲーに感じてしまいます。
今までの作品ではアクションRPGだったのに、アプリ版ではただの放置ゲーになっていたのにガッカリした方も多いのではないでしょうか。
ガチャの排出率が低すぎる
このゲームは流石スクエアエニックスのゲームということもあってガチャの排出率はかなり絞られています。

上が実際のガチャの確率ですが、武器とキャラが同じガチャに入っている闇鍋ガチャとなっています。
★4の排出率自体は5%ですが、キャラ付では2%になってしまいます。大体50連してキャラが1体当たるぐらいのレベルです。天井はありません。
さらに、★4のキャラの数自体も多いので狙ったキャラを引き当てることはほぼ不可能です。ピックアップなら0.5%、通常なら0.08%でした。
プレイヤーのレビュー
このゲームの評価を客観的に見るためにも、他のユーザーのレビューも見ていきましょう。
ちなみにGooglePlayストアでの総合評価は4.2/5、Appストアでは4.8/5点ででした。
グラフィック、サウンド、雰囲気、は凄く良いと違う。特にケージ内をうろうろ歩ける、こういうのはスマホゲームではなかなか無い。凄くしっかり作り込まれてるなって思う。ただ、バトルが面白くない。これは人によって好みが分かれる所。私個人はアクションゲームが好きなので、オートバトルは、個人的に面白味を見出だせない。非常に残念。
GooglePlayストアから
GooglePlayでレビューを見ていると、一番上に偶然にも私と全く同意見のレビューがありました。まとめると、作品としての出来は最高だがオートバトルで台無しになっている、ということですね。
レプリカント、オートマタと遊び、リンカネもダウンロード。一瞬だけシノアリスをやってたこともあり、予想はできていたけどやっぱりガチャゲー。それもかなりの渋ガチャゲー。
星4キャラの排出が2%。強武器が当たっても強キャラが当たらなければ厳しめの難易度設定。しかも強化もかなり渋いのでリセマラで星4キャラを引き当てた上で、周回を連打して強化素材を集めるという単調作業が必須。RPGの装いをした放置型ハクスラ。
Appストアから
やはりガチャやシステム面が気に入らないという方も結構いるのですね。
子供から高齢者まで遊べると思います。雰囲気的には、以前あった「ワンダと巨像」に似ています。記憶を取り戻しながら成長していく過程でモノクロ(白黒)の世界からセピア色、カラーと変化していきます。操作はセミオートなので、僕のように指の動きが遅くても大丈夫。
GooglePlayストアから
逆に単純な操作性のおかげで、ストーリーに集中しやすく誰でも取っつきやすいという意見もあるようです。確かにこの意見にも一理ありますね。
まとめ
このゲームは世界観やグラフィックといった面では最高峰のゲームですが、システムやガチャという面ではかなり粗悪な作りだと感じました。
しかし無料で、ニーアの独特なダークファンタジーの世界観を楽しめるという事では間違いなく神ゲーだと思います。
ただ、世界観よりバトルを楽しみたい方や、自由度が高いゲームをしたい方にはおそらく向いていないでしょう。
あくまでもストーリーの延長線上に、バトルがおまけ程度についているという考えでプレイしないといけません。
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