みなさんは幼女戦記という小説をご存じですか?ライトノベルやアニメが好きな方ならほとんど知っている程有名な作品ですよね。
そんなビッグタイトルの幼女戦記が嬉しいことにゲームとなって登場しましたが、あまりにも酷い内容でレビューで大荒れになりました。
今回はその幼女戦記のアプリがどんなゲームなのか、ネット上での意見から、実際にプレイした感想までの流れで解説していきますので最後まで見ていただけると嬉しいです。
幼女戦記とは
少し長いのですでに幼女戦記がどんな内容か知っている方はスクロールして下さい。

幼女戦記とはカルロ・ゼン氏作によるライトノベルで、今ではアニメ化や映画化されたりしている作品です。
世界観は第一次世界大戦と第二次世界大戦が混ざったような時代で、ヨーロッパが舞台となっています。
主人公は冷血なエリートサラリーマンでしたが、ある日部下の逆恨みにより電車にひかれてしまい死んでしまいます。
そして死後の世界で、存在Xという自称創造主に生前の行いの償いとして戦乱の世界のヨーロッパのターニャ・デグレチャフという孤児の少女として転生させられました。
ターニャは幼い少女でありましたが、魔力という戦闘力が非常に高かったこともあってその才能を活かすために士官学校へ進むことを選択します。
彼女はその天性の才能でどんどん出世していき、ゆくゆくは安全な広報勤務で勝ち組生活を送ろうと目論見ますが、思惑は外れて戦果を挙げればあげるほど最前線に送り込まれてしまいます。
気になった方はぜひ公式ホームページを覗いてみてください。→公式ホームページ
ゲーム紹介
まずはこのゲームがどんなものか分かるように簡潔にまとめてみました。
概要
Googleプレイストアでのゲーム紹介をコピペしました。
※少し長いですので流し読み推奨。
■カルロ・ゼン氏、完全協力による新ストーリー
ダキア、オースフィヨルド、ラインなどでの苛烈な戦いを、各キャラクターの個別視点で読むことができる新ストーリーを収録!
■戦略性に富んだリアルタイムバトル
ターニャ、ヴィーシャといった幼女戦記おなじみのキャラクターを操り、敵と戦おう!
魔導師のポジション(特性)を生かしながら、敵の弱点属性をつく戦略性を楽しもう!
臨機応変に仲間と協力・連携しながら、スピード感のあるバトルが進行!
■友達同士で楽しめる「戦闘団」
チーム同士で戦う”演習”で、最強の戦闘団を目指そう!
チャット機能で戦闘団メンバーと一緒に盛り上がろう!
※演習はリリース後実装予定です
■『まどかく』に登場するキャラクターと豪華声優陣
原作アニメに登場する第二〇三航空魔導大隊のメンバーに加え、ゲームオリジナルキャラクターを追加!
ゲームオリジナルキャラクターの個別視点シナリオも必見!
簡単に説明すると、幼女戦記の新ストーリとオリジナルキャラクターが登場し、バトルも戦略性に富んで、さらに友達とも共闘できるということですね。
一応アプリのURLも載せておきます。
バトルシステム
バトルのシステムとしては中華ゲームによくあるような、基本オートでキャラがバトルして時々プレイヤーがスキルなど選択する感じのゲームです。
キャラクターごとにポジション(属性)があり、敵の弱点に合わせて編成すると攻略しやすくなります。
ただ、一部意見ではゲームシステムがシノリアスの完全コピーだという声もあります。
特にオリジナル要素がなかったので詳しいバトルシステムは割愛します。
他にも書類整理という山積みの書類を制限時間までひたすらタップする、よく分からないミニゲームがあります。
ストーリー

ストーリーはアニメを追体験するような形で、挿絵にキャラのセリフ(ボイスなし)のテキストが流れるだけの簡素な内容となっています。
そしてキャラクターごとの視点から描かれるシナリオがこのゲームの魅力になっています。
しかし、これに関してレビューでは、アニメをなぞっただけで新鮮味がない、ボイスなしのテキストのみのストーリーは見るに耐えない、などの辛辣な意見が大多数を占めていました。
ガチャ
この幼女戦記のガチャでは金貨(ゲーム内通貨)と配給券の2種類があります。10連ガチャを引くにはは3,000円分の金貨が必要です。
このゲームのガチャは、まるで幼女戦記の世界観のようになかなかの闇ガチャです。

例えば上のピックアップガチャであれば
SS | 2.5% (62種) |
S | 20% (76種) |
A | 77.5% (45種) |
最高レアが2.5%の時点でかなり絞られているのに、そこからさらにキャラと武器が62種類も混ざっている闇鍋ガチャなのです。
なかなかの闇ですよね。
レビューでもキャラが全く出てこない、武器しか出ないといった報告が多く見られました。
プレイヤーのレビュー
この幼女戦記のゲームを実際にプレイした新兵諸君(プレイヤー)たちのレビューと評価をまとめました。
ちなみにGoogleプレイストアでは評価が5点満点中2.3で、Appストアでは2.7でした。これはかなり酷い評価といえます。
高評価のレビューがなかなか見つからなかったので批判的なレビューを中心にまとめます。
★5の高評価なレビュー

原作が好きで、原作者協力のキャラ個別視点のストーリーが読めるとのことで始めました。これがこのゲームの一番の売りだと思います。 細かい戦略とかも必要ないので、簡単にプレイ可能です。 操作性もリリース当初より改善されており、以前よりもサクサク出来ます。
Googleプレイストアより
ストーリー性がよく、めちゃんこおもろいで
やってみる価値ありや!
Appストアより
バトルの単純さがライトユーザーにとっつきやすく、ストーリーもキャラごとに用意されていてシナリオもよく出来ている所が高評価となっていますね。
★1の批判的なレビュー

今のところ面白いと感じたことが無い。ガチャの演出や立ち絵はアニメからの流用が多く、新鮮味を感じない。 チュートリアルだけじゃ戦闘の仕様を理解できなかった。
Googleプレイストアより
原作は大好きだけど、このゲームは「無いわ〜…」 バトルがモッサリし過ぎ。 もっとスピィディーに行きましょうよ。 ゲーム要素に「思考」する部分が無いので…倍速?いや8倍速位でササッと流してもいいんじゃないかな?
Googleプレイストアより
シノアリスシノアリス言われてるから入れたけどホントシノアリス
このゲーム特有の箇所ってあるんですか
ミッションの内容までシノアリス
Appストアより
幼女戦記が好きなので初めてみましたが、完成度の低さが一目で分かりました。見たことのあるゲーム設定は最近はよくあることなので目を瞑っていましたが、戦闘でのラグの多さや進行の遅さに加えてガチャを引かなければ装備を手に入れることができないのでパーティの編成などが非常にやりづらいです。
Appストアより
全体的なクオリティが低い・動作がもっさりしている・内容にオリジナリティがない・シノリアスに酷似しているなどが主な低評価の原因となっていますね。
この他にもかなりの批判コメがあり、ガチャが渋いなどといったレビューもありました。
実際にプレイしてみた

ここまでで幼女戦記のアプリを紹介しましたが、大体どんなクソゲーか分かってもらえたと思います。そこで実際にどんなクソゲーか自身で知るために3日間プレイしてみました。
- ゲームを起動
- チュートリアル
- ガチャ
- ストーリーを進める
- まとめ
の順番で書いていきます。
ゲームを起動
早速Googleプレイストアから幼女戦記をダウンロード。容量は466MBありました。

そしてゲームを起動するとムービーが流れ、お決まりの「新兵諸君、地獄へようこそ」と名ゼリフが流れました。
ムービーではその他キャラ紹介などがあり、このムービーを見るだけでは正直神ゲーぽい雰囲気が出ていました。
さらにこのムービーでは、フルボイスでキャラクターがしゃべるので本当に素晴らしかったです。
え?そんなこと別に他のゲームでも当たり前だって?しかしこのゲームではフルボイスというのは貴重なんですよ。
チュートリアル

ムービーが終わるとさっそくストーリーが始まりました。先ほどのフルボイス神ムービーとは一転、無音虚無ストーリーに代わってしまいました。
この無音ストーリーかなりきついですね…。自分自身は幼女戦記のアニメを途中まで見ていたので、正直アニメの劣化版を見せられた所で…となりました。
初見の方ならある程度楽しめるかもしれませんが、私は15秒ほどで飽きてスキップしました。

シナリオをスキップするとチュートリアルの戦闘が始まりました。やってみた感じは戦略性の面での奥深さあまりなく、そこまで楽しめなかったです。
それに、なぜか自分で選べて操作できるキャラは1体だけで、他は全てCPUの完全オート操作でした。
ただ効果音やボイスは意外としっかりしていて、音響に関してはそこらへんの量産型中華ゲームと張り合えるレベルでした。
ガチャ


チュートリアルをすべて終え、10連ガチャを引いてみるとまさかのキャラ無しの全て武器。これには素で、え?なにこれって声を出してしまいました。
そしてなんとか金貨をためて再度ガチャを30連引きましたが、結果は全て武器でした…。さすがに40連引いてキャラ無しはやばくないですか?
ここまで確率が絞られたガチャは初めて見ました。さすがは失う物のないクソゲーです。
ストーリーを進める
このゲームではストーリーを一回見るのにバトルを何回かはさむ必要があります。
しかしそのバトルというのが決して面白いと言えるクオリティではなく、さらに1回のバトルに結構の時間がかかるのでテンポがかなり悪いです。
一応オート機能がありますが、AIの頭が悪いのかキャラがほとんど攻撃しなくなり、攻略が通常の5倍ぐらい時間がかかってしまいます。

しかもバトルの演出のクオリティも低く、味方が上空から地上の敵に拳銃で攻撃したりスコップで突いたり、普通に考えてそれで攻撃できないでしょと思うようなシチュエーションが多々ありました。
上のスクショであれば、雲の上からターニャが拳銃で敵の騎馬隊を狙撃するシュールな絵面になっています。
ゲームの都合上仕方ないかもしれませんが、演出をもう少し工夫できたのではないかと思いました。
このバトルを何回かクリアすればストーリーを見られるのですが、一つの章につき大体2分ぐらいのボリュームのシナリオしか見られないのでコスパがかなり悪いです。
私は3章までやりましたが、無音ストーリーなので頭に全然頭に入ってこなかったです。

少し脱線して書類整理というミニゲームをプレイしてみました。このミニゲームは一定時間内に出来るだけ多くの書類をタップするというよく分からないミニゲームです。
ひたすらタップするだけなので正直つまらないのですが、キャラがしゃべるので無音ストーリーの息抜きになりました。
まとめ

このゲームは全体的にクオリティが今のソシャゲとしては低いとしか言いようがなく、ゲームシステムはどこかで見たようなものでオリジナリティが一切感じられませんでした。
バトル中の動作のもっさり感やエフェクトのしょぼさがどうしても際立って、いかにも低予算で作られたんだなというのがひしひしと伝わりました。
原作ありのゲームであるのにストーリーに手を抜いていて、あまり原作リスペクトを感じられませんでした。
せめてストーリーだけでも手を込ませておけば、このゲームの評価はかなり変わったのではないかと思いました。
幼女戦記のストーリーを見る目的で始めようとしている方は、普通にアニメや小説を見た方が満足度が高いと思います。
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